フットサルにはピヴォ、アラ、フィクソ、ゴレイロというポジションがあります。
それぞれのポジションに、それぞれの役割があります。ここではピヴォについて紹介していきます。
攻撃の要 ピヴォ(PIVO)
サッカーのポジションでいうフォワード(FW)に当たるのが、
フットサルのポジションでいうピヴォ(PIVO)です。
相手ゴールの近くでプレーする、「攻撃の要」です。
このポジションは得点を取るためには欠かせない重要なポジションで、
ピヴォの役割をこなせる人がいるのかどうかが、試合を左右します。
最大の役割は前線でボールをキープして攻撃の起点となることです。
そのピヴォは3つのタイプに分けられています。
それぞれの役割について見ていきましょう。
① ピヴォ・ドミナンテ
ピヴォといえばこれ。
と言われるような、まさに古典的なタイプです。
フィジカルコンタクトが強い選手が当てはまります。
ゴール前や高い位置からあまり動かずに、
どっしりと前線で構えてターゲットとなります。
初心者の人であっても、身長が高かったり、ガタイが良かったりすれば、
このポジションで体を張ることによって、チームの攻撃が安定します。
このピヴォをこなしてくれる人にボールを集めようと
チームで共通意識があると、攻撃もうまくいきやすくなります。
さらに、ピヴォがボールも上手く扱える選手だと相手にとっては脅威です。
・ボールをもらってキープできる ・仲間にもボールをさばける ・シュートも打てる
といくつもこなせると守備する側からしたら厄介ですし、
味方となれば非常に頼もしい存在です。
体の強さに自信がある人、強くなくても比較的身長が高い人には
是非、挑戦してほしいポジションです。
② ピヴォーアラ
ピヴォとアラの両方の要素を持った選手です。
アラは別記事でも紹介しますが、チームの中間の位置、サッカーでいうミッドフィルダー(MF)に当たるポジションです。
アラについて → http://futsalbeginners.com/archives/76.html
ピヴォ・ドミナンテのような身体の強さがない人でも、
ピヴォができるという一つの形です。
アラでパス回しに参加しながらも、
ここ!というピンポイントで
ピヴォのポジションに入ってパスを受けてプレーします。
流動的にポジションをチェンジする、チームの潤滑剤です。
走り回ってパスも攻撃の要もしてくれる人がいると、
攻撃のリズムが良くなっていきます。
日本のプロでも流動的にポジションチェンジを行うスタイルが
主流となっています。
③ ピヴォーフィクソ
ピヴォとフィクソの両方の要素を持った選手です。
フィクソは別記事でも紹介しますが、後ろの位置、サッカーでいうディフェンダー(DF)に当たるポジションです。
フィクソについて → http://futsalbeginners.com/archives/78.html
ピヴォとフィクソは両方とも、体が強いという共通点があります。
そのため、ピヴォとフィクソのどちらもこなせる選手もいます。
ゴールが欲しい時には前線に上がってピヴォとしてプレーし、
点を取られたくない時、相手を突き放したい時には
ピヴォの位置から後ろに下がって守備を固める場合もあります。
体力があって、前線も守備も往復できる人がいれば
まさに1人2役で、点も取れて、失点も減らせるという
圧倒的にチームの勝利に貢献するキープレイヤーともなります。
最初は守備を固めるためにフィクソの位置で試合を安定させて、
ここぞという時や試合の終わり際にピヴォに上がって点を取りに行く
という戦い方は特に「必勝パターン」でもあります。
ピヴォの役割 <+α>
ここまで攻撃の部分に着目してきましたが、
ピヴォにも守備の役割が2つあります。
守備の役割 その1 前線から相手に強くプレスをかける
守備をする一番前の位置になるので、
ここで取ってしまえばすぐに得点に結び付けることができます。
ボールを取りきれなくてもプレスをかけると相手のパスミスを誘うこともできます。
どんどん積極的にプレスをかけることが、チームにとって大きなメリットとなります。
守備の役割 その2 パスコースを消す
特に自陣ゴールへに向かうパスは避けなければなりません。
ピヴォが攻撃の要になるのは相手も同じです。
ピヴォへのパスを完全にシャットアウトしましょう。
また、相手に押し込まれた状態で寄せが甘くなってしまうと、簡単にシュートを打たれて失点してしまうので、気は抜けません。
攻撃で必須なピヴォであり、一方で守備でも重要なピヴォ。
役割を意識してプレーするだけでも、チームの勝利に大きく繋がります。
まとめ
ピヴォは攻撃で重要であると同時に、攻め方もそれぞれです。
自分に合ったパターンを上の中から当てはめてみて下さい。
また、攻撃だけに留まらず守備もこなすことで、より価値が高まります。